髪・頭皮の有効成分から選ぶ育毛剤の選び方!男も女も有効成分から選ぶべし!なかなか自覚しにくいのが育毛剤の効果です。高額なアイテムが多いだけに、選ぶ時には成分を見てから購入する癖を付けましょう。今日は詳しい有効成分を知って効率的に自分に合った育毛剤の選び方をお教えします。

髪の毛が育つ育毛のメカニズム

育毛剤の選び方を学ぶ前に、髪の毛が育つメカニズムを簡単に勉強しましょう。

毛根の下には毛乳頭細胞と毛細血管がつながっています。この毛細血管を通して髪に栄養が送られます。この送られてきた栄養や酸素をもとに、毛乳頭細胞に接している毛母細胞が細胞分裂を繰り返し髪の毛が伸びてきます。

頭皮と髪の構造

髪の毛は、頭皮から出ている部分を毛幹、頭皮の中に入っている部分を毛根と呼びます。髪が作られているのは、毛根部分の一番下にある毛球部です。ここにある毛母細胞が細胞分裂を繰り返すことで髪は成長していきます。

毛のサイクル

  • 成長期
    毛根にある毛母細胞が細胞分裂を繰り返し、髪に栄養や血流に乗った酸素が送り込まれ、髪が太く長く育つ大切な時期です。毛がどんどん製造される期間でもあります。頭髪の約90%が成長期の髪です。
  • 退行期
    毛母細胞の細胞分裂が終了し、毛根を保護していた毛包が収縮します。
  • 休止期
    毛包が短縮し、古い毛は抜け落ち、新たな毛の成長期が始まります。
DOCTOR
 1本の髪の寿命は2~6年と言われています。上図のように成長期・退行期・休止期を経て抜け落ちていき、また髪が生えると言うサイクルを繰り返します。1日に80~100本の髪が自然に抜け落ちています。 

育毛剤は3ヶ月~半年は使い続ける

育毛剤の効果は個人差があります。頭皮の状態によって育毛剤の有効成分が浸透しないことがあるからです。

また医師が処方する医薬品と異なり、薬局などで購入できる医薬部外品は有効成分の量も少ないため、効果を実感するまでには時間が必要になるのです。3ヶ月~半年はひとつの育毛剤で様子を見ましょう。

育毛剤の選び方のポイントはミノキシジルの有無

育毛剤の選び方で大きな目安となるのは、やはり有効成分がきちんと入っているかどうかです。頭皮や髪に関わる有効成分はいろいろありますが、「発毛効果」が認められている「ミノキシジル」が入っているものがオススメです。

「ミノキシジル」は医薬品で医師による薄毛治療にも使用され、病院に行けば処方される成分でもあるため万人に効果があると言えるでしょう。しかし副作用も一部で報告されており低血圧や性欲減退などの報告もあるようです。しかし日本で発売されているミノキシジル濃度は5%前後と低いため副作用の心配は少ないと言えるでしょう。

CAUTION2M-034って何?
「M-034」は医薬品ではないもののミノキシジルと同等の効果があり厚生労働省の認可も受けていると言われており今注目の成分です。しかし「M-034」の研究報告では「ミノキシジル」と「毛が伸びるスピード」が同等の効果であると報告がされているだけです。発毛効果ではなく毛が伸びるスピードです。間違えないようにしましょう。

主な髪・頭皮に関わる主な有効成分

主に効果が高いと言われる有効成分を紹介します。しかしこれはほんの一部の成分で、髪・頭皮に関わる有効成分は多岐にわたります。その中でも特に評判が高い有効成分を紹介します。

髪・頭皮に関わる主な有効成分
ミノキシジル 発毛効果が認められている
センブリエキス 血管を拡張させ血流を促進する
ニコチン酸アミド 毛母細胞を活性化させる
アデノシン 毛母細胞を活性化させる
β‐グリチルレチン酸 頭皮の炎症を抑え、抜け毛を予防する
ショウキョウチンキ 血行促進、抗菌作用、抗酸化作用
塩化カルプロニウム 頭皮の血管を拡張させる
DOCTOR
育毛剤が頭皮に合わない場合は即座に使用をストップしましょう。

特に敏感肌の人で初めて使う育毛剤は、最初にパッチテストを行いましょう。少量を二の腕の内側などに付けてみて、かゆみやかぶれ、湿疹なだが出ないか確認してから頭皮に使うようにしましょう。

また使っているうちに頭皮トラブルを感じた時にも、潔く使用をやめるのがいいでしょう。いくら有効成分がたくさん入っている育毛剤でも、頭皮に合わない育毛剤を使っていると薄毛が改善されないどころか、薄毛が深刻化することもあるからです。

Hair&Make-up Artist
同じ有効成分でも育毛剤の種類やの有効成分の濃度によって頭皮に合うものと合わないものがあります。私の場合は個人輸入したミノキシジル15%が頭皮に合わずかゆみが発生しましたが、日本製のミノキシジル5%に替えたところ頭皮トラブルもなく発毛効果がありました。特定の育毛剤が自分に合わないからといってミノキシジル成分を諦めないでください。他の育毛剤でチャレンジしてみましょう。

CAUTION2男性の薄毛と女性の薄毛は違う!
男性の薄毛の多くは「男性型脱毛症(AGA)」で原因となる遺伝子も特定されています。一方、女性の薄毛には色々な要因が絡み合っており、原因の特定が難しいのが特徴です。男女では薄毛に効く有効成分も異なることがあります。

「髪・頭皮の有効成分から選ぶ育毛剤の選び方」のまとめ

POINT1育毛剤の選び方①
有効成分の種類をチェックする

上記で紹介した評判の高い主な有効成分が入っているのかチェックしましょう。発毛の効果を確実に実感したいのなら「ミノキシジル」が配合されているといいでしょう。またミノキシジル以外でも、頭皮の血行を促進する成分が配合されていると頭皮に栄養がいきわたり発毛を実感することもあります。根拠のある有効成分が配合された育毛剤を選びましょう。

POINT2育毛剤の選び方②
少なくとも3ヶ月は様子をみる/以前とは異なる有効成分の育毛剤を選択する

まずは3~6か月はひとつの育毛剤を使用して様子を伺いましょう。もちろん頭皮に異常が現れたのなら使用はストップして下さい。もし一定期間使用してみて効果がなく、他の育毛剤に替えるのなら、以前とは異なった有効成分が配合された育毛剤を選ぶようにしましょう。有効成分は効果があると認証された成分ではありますが個人差もあります。自分に合った有効成分を効率良く見つけましょう。

POINT3育毛剤の選び方③
値段をチェックする

上記のポイント①②を踏まえたら、値段をチェックしましょう。頭皮ケアは時間を要します。継続しやすい価格帯の育毛剤を選ぶとストレスなく頭皮ケアが続けられるでしょう。

 

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美肌男教室運営チーム運営メンバー
男の美容に関わる情報をいちはやく取り入れ適切なケア方法や、ケアアイテムを選定しています。2017年度より業務拡大し男女共用アイテムの取扱いも開始し、専門家や研究チームによる検証実験を実行しています。