男もUVケアが必須な理由を解説!男の正しい紫外線対策男性の方は、どれほど紫外線が肌に悪影響を与えるものか知っているでしょうか?

一般的に言われているのは、肌の老化の原因の7割~8割は紫外線の影響だと言われています。この数字を知れば、紫外線へのケアは男性であっても必ず必要なことはお分かりでしょう。

今日は日焼けや紫外線の種類を知って、正しい男の紫外線対策を行いましょう。

日焼けには2つのタイプがある

人間の肌はメラニン*1を利用して紫外線からのダメージに耐えられるように出来ています。メラニンが盾のような役目をすることで紫外線が肌に透過してくるのを防ぐのです。この際、2つの方法で肌はメラニンを利用します。それは新しくメラニンを生成してからメラニンを利用する場合と、もともと肌にあるメラニンを利用する場合です。これを踏まえて日焼けについて考えましょう。

日焼けには「遅延黒化」と「即時黒化」の2種類があります。遅延黒化はメラニンの影響で肌が黒くなることを言います。これは新しくメラニンを生成してから紫外線をブロックする防衛行為で、新しくメラニンを生成しなければいけないため、この遅延黒化が起こるまでは紫外線を感知してから12~24時間かかってしまいます。この生成までの間、肌は無防備になっています。それを補うために即時黒化という防衛反応があります。

即時黒化は、遅延黒化が起こるまでの間(つまりメラニンが生成されるまでの間)に肌が紫外線の影響を受けないよう、既に肌の中に存在するメラニンを利用して、紫外線の照射を感知したらにすぐに反応し肌が黒くなることで紫外線から肌を守るように出来ています。

日焼けは肌を守るための反応ですが、上記の説明から遅延黒化はシミの原因ともいえるメラニンを新しく生成しメラニンの数が増えるわけですから、シミが増える危険性が遅延黒化の方が即時黒化より更に高まると言われています。

*1:メラニンの生成の過程に関しては当サイトの「紫外線による男のシミができる仕組みとシミを消す方法の原理」に詳しく記載されています。

紫外線にはUV-A/UV-B/UV-Cの3種類

太陽から降り注ぐ太陽光線の一つが紫外線です。紫外線にはUV-A、UV-B、UV-Cがあって、このうち地上に降り注いでくるのはUV-AとUV-Bの2つです。

海に行ってサーフィンなどをすれば、日に焼けると肌はこんがり黒くなります。これはUV-Aによる一時的な日焼け(即時黒化)です。既述の通り、これは既に肌に存在しているメラニンが紫外線に反応して、直ぐに黒くなって肌を守るために起こる現象です。UV-Aは即時黒化の他、メラニンの生成を促進して肌を黒くする遅延黒化も引き起こします。そして何より光老化を加速させ、シワやシミを誘発するのもUV-Aなんです。

一方UV-Bは、肌が赤くなったりヒリヒリする皮膚の炎症を引き起こします。そしてUV-Bは細胞のDNAを傷付けます。この行為によって肌が危険を感じ、メラノサイト(メラニンを生成する機関)に働きかけ、紫外線から守るためにメラニンを生成し遅延黒化を引き起こします。

UVA-UVBの違い

UV-A(紫外線A波)の性質

紫外線の中の95%がこのUV-Aです。エネルギー自体は弱いですが、恐いのはその透過率です。窓ガラスまでも通過し、そのまま肌の深部まで到達するのがUV-Aです。写真のようにUV-Aは肌の真皮にまで到達し、コラーゲンやエラスチンに大きなダメージを与えます。コラーゲンとエラスチンは肌の弾力を保つ重要な要素*2です。それが壊されるわけですからUV-Aは肌の老化ともいえるシワやたるみを引き起こすことが分かっています(光老化)。

*2:肌の弾力がコラーゲンとエラスチンによって支えられていることに関する詳細は当サイトの「肌の弾力ってなに?肌構造を知って肌の弾力を取り戻す方法」を参考にして下さい。

UV-B(紫外線B波)の性質

紫外線の中の5%がこのUV-Bです。エネルギーは強いため肌がヒリヒリしたり赤くなりますが、透過率は低く窓ガラスは通過できません。また肌の表皮層までしか到達できません。しかし強力なエネルギーが表皮層に到達すると、表皮層にある情報伝達物質が危険を察知しメラニンを新しく生成するためメラニンの数が増えシミの原因を作ります。また表皮層にダメージを与えることから表皮の機能を狂わせます。表皮の機能には保湿機能やターンオーバー機能などがあるため、UV-Bにより乾燥肌になったりターンオーバーの乱れでメラニンを排出できなくなったりしシミやソバカスになるというわけです。

日焼け止めのPAとSPFの表示

日焼け止めの「PA」はUV-Aに対する防御力「SPF」はUV-Bに対する防御力を意味しています。

PA

UV-Aは上記でも述べたようにエネルギーは弱くても紫外線の95%を占め、窓ガラスを透過し雨や曇りの日でも降り注ぐ透過率の高いものです。真皮まで到達し光老化を促します。そのため室内にいる日でもPA表示のある日焼け止めを利用することで、男性でも老化現象をストップすることが出来るのです。もしオフィスワーカーなどで長期間外にいないような男性であれば、PA表示のある日焼け止めだけでも塗れば、シワやたるみを防ぐアンチエイジング効果が確実にあるのです。

SPF

UV-Bは上記でも述べたように紫外線の5%しか占めませんがエネルギーが強くその破壊力は強大です。DNAを破壊することから皮膚がんをも引き起こします。メラニンも新しく生成し始めます。長時間外にいるようなスポーツを好んだり、営業などで外出することの多い男性にはSPFを含んだ日焼け止めを塗ることで、シミやそばかす、皮膚の炎症などを抑えることができます。

  UV-A UV-B
透過の強度 窓ガラスも透過し、肌の深部まで到達 窓ガラスは透過できず、肌の浅部のみ到達
肌の影響 肌の深部にあるコラーゲンやエアラスチンを崩壊し、シワやたるみを生む 肌の浅部の細胞を崩壊するため乾燥し易くなり、新しいメラニンを生成し増やすためシミやそばかすを生む
有効な日焼け止めの成分 PA SPF
  PA SPF
目的 シワ・たるみの原因のUVAに有効 メラニンが新しく増えるのをストップ
最高値 +の数が多い程カット力も強く最高値はPA++++ 数値が高いほどカット力も強く最高値はSPF50+

これら上記の理由からも、男性であってもSPF、PAがそれぞれ入った日焼け止めを塗ることが、肌の老化を遅らせるのに非常に重要であることが分かります。肌の老化の70~80%は紫外線だと言われています。この紫外線の脅威をしっかりと知って、適切なUVケアをすることで男性でも若々しい肌を保ちましょう。

 

Author Profile

美肌男教室運営チーム運営メンバー
男の美容に関わる情報をいちはやく取り入れ適切なケア方法や、ケアアイテムを選定しています。2017年度より業務拡大し男女共用アイテムの取扱いも開始し、専門家や研究チームによる検証実験を実行しています。