アンチエイジング効果の高い植物エキスと精油のファイトケミカル天然化学物質一覧

ファイトケミカル(フィトケミカル)という植物の持つ抗酸化成分が次々と研究され、その驚く効果が発表されています。ハーブなどの植物が持つ本来の力によって、私たちの美肌や健康を高め自然の治癒力を回復させることから人気が高まっているようです。今日はアンチエイジングの効果が高い植物エキスと精油を紹介します。成分を見て、自分の目的に合った商品を選べるようになりましょう。

ファイトケミカル(フィトケミカル)とは?

DOCTOR
 ファイトケミカル(フィトケミカル)とは植物に含まれる天然の化学物質のことです。厳しい環境で生き抜く植物が持つ力は人間の身体にも驚くほどの効果があることから注目が集まっているのです。 

「phytochemical」はカタカナ呼びで「ファイトケミカル」もしくは「フィトケミカル」と呼ばれています。野菜やお茶・ハーブなどに含まれる色素や香りなどの成分から発見された天然の化学物質です。健康や美容への効果が高いことから日々研究が進められています。中でも注目は「抗酸化力」です。

例えばブルーベリーは紫外線によるDNAの損傷を防ぐため、青紫色の色素で紫外線に対抗します。また紫外線によって発生した活性酸素取り除き自分の身を守ることから、ブルベリーには活性酸素に対抗する抗酸化作用が非常に高いことが分かっています。人間もまた紫外線により大きなダメージを受け、活性酸素を生じさせます。人間が老化しさまざまな肌トラブルを引き起こすのは、この活性酸素のせいです。これに対抗するために植物の持つ力を借りるのは非常に効果的なことなのです。

人間がファイトケミカル(フィトケミカル)の力を借りて、活性酸素に対抗することの重要性がお分かりいただけたでしょうか?

美肌の大敵「活性酸素」

このBihadaOtoko.comでも何度も取り上げられている「活性酸素」ですが、この活性酸素は悪の根源とも言えるでしょう。癌になるのも、肌にシワやたるみが生まれるのもこの活性酸素のせいだからです。

ストレスやたばこ、紫外線は人間の身体には非常に悪いことは既に皆さんはお分かりでしょう。しかしなぜ悪いのでしょうか?理由はこれらがきっかけで「活性酸素」を生じさせるためです。活性酸素に対抗する抗酸化対策が、人間の身体を健康に、肌を美しく若々しくするのに非常に重要なのです。

DOCTOR
 「活性酸素」に関してはこちらの「美肌になる方法は抗酸化/紫外線対策/抗糖化!プロがおすすめする攻めの化粧品」でも詳しく説明しています。

植物エキスと精油

では活性酸素に対抗するために植物の力を借りましょう。抗酸化作用のあるファイトケミカル(フィトケミカル)はスキンケアでは植物エキスや精油として配合されています。

以下にアンチエイジング効果が期待できる植物エキスと精油の成分一覧を紹介します。

植物エキス
イチジクエキス 肌の透明感をあげ、シミを防ぐ美白効果があります。新陳代謝も促進します。
キューカンバーエキス きゅうりのエキスで、収れん、保湿、美白、消炎作用があります。
キャッツクローエキス
(AC-11)
紫外線が原因で壊されたお肌のDNAの修復を助ける作用があります。
オリーブ葉エキス 紫外線による活性酸素から肌を守る働きの他、抗菌・抗炎症作用があります。
ブドウ種子エキス 紫外線や活性酸素から肌を保護し、シワやシミを予防します。
アサイーベリーエキス 抗酸化作用が高く、お肌を活性酸素から守る働きがあります。シワやシミにも有効です。
ビルベリーエキス コラーゲンやエラスチンを分解する酵素を阻害し、シワやたるみの予防、美白作用があります。GABAを増やすことで肌細胞も活性化されます。
シコンエキス 漢方の生薬として使用され、傷の回復や抗炎症、紫外線防止作用までもあります。
ゲットウ葉エキス コラーゲンの生成促進の他、コラーゲンの分解を抑制する作用や、抗菌作用もあります。
チャエキス 緑茶のエキスで、毛穴を引き締め、抗酸化、メラニンの抑制、美白作用があります。
セージエキス 毛穴を引きしめ、殺菌、消炎、抗酸化作用があります。
ハマメリスエキス 毛穴を引き締め、過剰な皮脂の分泌を抑える働きがあります。またメラニン抑制作用、抗酸化作用もあります。
ホワイトバーチエキス 白樺のエキスで新陳代謝を促進し、老廃物を排出させ肌の引き締め作用もあります。
ローズマリーエキス メラニンの生成を抑制する美白作用があり、消炎や収れん作用の他、抗酸化作用や血行促進、殺菌作用もあるます。
ローマンカモミールエキス 加齢により減少する真皮のグリコサミングリカンを増やし、ふっくらとした肌にします。
トウキンセンカエキス 肌の乾燥を改善し保湿成分で外部からの刺激から肌を守ります。肌荒れ防止作用もあります。
マグノリアオフィシナリス樹皮エキス 肌荒れを防ぐほか、肌にハリやツヤをもたらす効果があります。
キキョウ根エキス 肌荒れを防ぐ効果の他、肌をなめらかにする作用があります。
オタネニンジンエキス 高麗人参の根から抽出されるエキスで、肌を保護し保湿する作用があります。また肌にツヤを与える作用があります。

 

精油
フェンネル 抗シワ作用のほか、抗菌作用、浄化作用が高いです。
パチュリー 細胞の再生作用があるほか、ニキビに有効な抗炎症作用もあるます。
ローズマリー 収れん作用が高く、たるみにも有効です。肌の血流を良くし、香りは記憶力も高めます。
真正ラベンダー 細胞再生を促進するほか、皮脂分泌のバランスを整える作用もあります。香りにはリラックス効果が高いです。
柚子 血流を良くし新陳代謝を活発にします。リモネンには保湿作用もあります。
ブラックペッパー 血行を良くし、体温を上げます。ニキビにも有効です。
サイプレス 体液のバランスを整え、むくみを改善します。
ジュニパーベリー デトックス効果が高く、セルライトに有効です。
スイートオレンジ デトックス効果があり、シワにも有効です。
ローズウッド 細胞活性化作用の他、抗シワ作用もあり肌のハリも回復させます。
パルマローザ シワに強力に働きかけます。乾燥肌にも有効です。
ダマスクローズ 老化肌、乾燥肌、硬い肌に働きかけます。細胞再生を促進し、ハリをもたらします。
イモーテル 昔から傷の手当てに使用されていきた花で、細胞の再生促進作用があります。
フランキンセンス アンチエイジングの王道の精油で、老化した肌を活性化し、シワに効果があります。
ネロリ 細胞再生作用があり、肌のハリや弾力を回復させます。
ローマンカモミール 肌にハリをもたらし、抗炎症作用があることからニキビに効果的です。
キャロットシード 顔色を良くし、肌のハリと弾力を高めます。抗シワ作用や美白作用もあります。
ヒマワリ種子油 ヒマワリの種子から抽出される油で、乾燥肌を改善する効果があります。
DOCTOR
 人間はファイトケミカル(フィトケミカル)を作り出すことはできません。しかしそれらを含んだ植物エキスや精油をスキンケアに摂り入れることで、ファイトケミカル(フィトケミカル)を摂取し、抗酸化力や免疫力をアップさせ肌質改善やアンチエイジングに効果があります。 

スキンケアでファイトケミカル(フィトケミカル)の摂取は意味なし?!

Hair&Make-up Artist
 植物エキスや精油などが配合されたスキンケア商品はファイトケミカルの成分の濃度は1%前後のものが多いようですが、たった1%濃度で効果があるのでしょうか? 
DOCTOR
 同様の質問をよく受け付けるのですが、効果はあります。それに精油に関しては1%であることが推奨されているんですよ。
Hair&Make-up Artist
 なるほど。でも効果がある根拠を分りやすく教えてもらってもいいですか? 
DOCTOR
 スキンケアでの効果を考える前にファイトケミカルの効果的な摂取方法を考えると理解しやすいでしょう。我々が推奨するのは次の2つの方法です。 
CHECKDOCTOR推奨
ファイトケミカル(フィトケミカル)の効果的な摂取方法
  • 野菜や果物を食べることで摂取する
  • スキンケアで植物エキスや精油を摂取する

CAUTION2

しかしファイトケミカル(フィトケミカル)を摂取する際には非常に重要な点があるのです。それは「煮る」ことです。ただそれら野菜や果物を食べたり、生のまま絞って肌に付けても意味がないのです。ファイトケミカル(フィトケミカル)は、食物繊維などの固い細胞に守られた内部に存在しているため、そのままの状態では十分にファイトケミカル(フィトケミカル)の効果を肌に摂り入れることは出来ないのです。

DOCTOR
 食べ物でファイトケミカル(フィトケミカル)を摂取したいのなら煮ましょう。熱を一定時間加えると、その効力の8~9割が煮汁に溶け出し、生のまま摂取するより10~100倍もの抗酸化作用があると言われています。 
Hair&Make-up Artist
 なるほど。煮出すといいんですね・・・。あっ、ということは植物エキスや精油って・・・? 
DOCTOR
 そうお察しの通り。さすがメイクの専門家ですね!スキンケアに配合されている植物エキスや精油はいわば熱を加えてギュッと成分を詰め込んだようなものなんです。植物エキスはエタノールやBGに付け込んで成分を抽出し、精油は水蒸気蒸留法などの方法で抽出するためちゃんと成分が抽出されているんです。 
Hair&Make-up Artist
 いやいやメイクの専門家なんて・・・お恥ずかしい(笑) でも先生、植物エキスと精油だとより効果が高いのはどちらなんですか? 
DOCTOR
 熱を加える作業を考えると精油の方が一般的に効果が高いと言う方も多いのですが、最近の技術の進歩もあって植物エキス・精油どちらもファイトケミカルの効果は高いですよ。 

「アンチエイジング効果の高い植物エキスと精油のファイトケミカルを紹介!」のまとめ

POINT1
ファイトケミカル(フィトケミカル)の抗酸化作用に注目

老化や癌の原因にもなる活性酸素を取り除くために、積極的に自然界の力を借りましょう。人間の身体はファイトケミカル(フィトケミカル)を作り出すことができません。スキンケアなどから抗酸化対策をしましょう。

POINT2
ファイトケミカル(フィトケミカル)のアンチエイジング効果がる成分を参考にする

全てのファイトケミカル(フィトケミカル)成分は数千に及ぶため、すべてを紹介することは出来ませんが、アンチエイジング効果の高いファイトケミカル(フィトケミカル)成分を上記では紹介しました。これらをもとに自分の肌のトラブルに合ったスキンケア商品を探してみましょう。

POINT3
食べ物でファイトケミカル(フィトケミカル)を摂取するなら煮ること

もし食べ物からもファイトケミカル(フィトケミカル)を摂取したいのなら、煮出す作業を必ず入れましょう。スープなどは効率的に摂取することが出来ます。しかし毎日スープを飲むのも大変です。スキンケアと両方を組み合わせて効率的にファイトケミカル(フィトケミカル)の恩恵を受けると良いでしょう。

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美肌男教室運営チーム運営メンバー
男の美容に関わる情報をいちはやく取り入れ適切なケア方法や、ケアアイテムを選定しています。2017年度より業務拡大し男女共用アイテムの取扱いも開始し、専門家や研究チームによる検証実験を実行しています。